ドイツで使えるネット銀行「N26」開設方法と使い方

4月 20, 2020

みなさんこんにちは。

ドイツのお金の話、前編では閉鎖口座について説明しました。後編となる今回は、ドイツで使える普通の銀行口座の開設についてお話します!このブログは一応前回の続きになるので、「閉鎖口座ってなんぞや?」という方はまず下の記事からどうぞ。

【ドイツ留学】オンラインで作れる閉鎖口座「Expatrio」の開設方法

ドイツでビザを取得する留学生のほとんどが作らなければならないやっかいな口座、「閉鎖口座」

前回もお話したように、この口座を作っただけでは、ビザは貰えても中のお金は使えません。閉鎖口座と普通口座を作って、この二つを紐付けしないといけません。

ワードで作ったクソ雑な図で本当にすみません。

閉鎖口座に入れたお金を実際に使えるようにするために、今日は普通の口座 (ドイツ語でGirokonto)を作ってみましょう。

★紐付け作業が完了するまでのお金のやりくり

ドイツで閉鎖口座のお金が使えるようになるまでの流れはこんな感じです。

前回までは①、②を説明しました。今回は後半の③④⑤の説明です。

①閉鎖口座を開く

②ビザ申請をする

③ビザを待っている間に普通口座を開設しておく

④ビザと普通口座の書類が揃ったら、閉鎖口座の会社(Expatrioとか)に送る

⑤紐付け完了、お金が使えるようになる!

つまり、ドイツではビザと普通口座があることを証明できて初めて、閉鎖口座の中のお金を使えるようになります。 とにもかくにもビザが無いと話にならない、というわけですね。手厳しいぜドイツ……。

しかしビザが貰えるま1ヶ月以上はかかってしまう事が多いかと思います。私も2ヶ月半かかったため、紐付けできるまでは日本の口座のクレジットカードや、日本で換金して持っていった現金(€800ほど)を使っていました。 紐付けが完了すると、受け取れていなかった2ヶ月分のお金もまとめて一気にドイツの普通口座(N26)に入ってきました。

それでは、今回は普通口座について詳しく見ていきましょう!

目次

1.ドイツで普通の銀行口座を開設する方法2つ
2.私が利用したネット銀行「N26」
3.開設方法
4.閉鎖口座と紐付けしよう

1. 普通の銀行口座を開設する方法2つ

閉鎖口座と紐付けする普通の銀行口座を作る方法は主に2つあります。

①ドイツの街中にある銀行の窓口で作る

Sparkasse という所が一番有名です。いたるところに支店があります。私の友人の多くがSparkasse で作っていましたね。ただ窓口の方がみなさん英語が出来るとは限らないです。

②ネット銀行で作る

私はこちらです。ドイツ語が本当にびっくりするくらい出来なかったので、全てネットで英語で手続きを済ませました。大事な手続きなので間違いが無いようにしたくて……。

今日はこの②について説明していきます。

2.私が利用したネット銀行「N26」

ドイツ発のネット銀行。とってもお洒落。

私はドイツに入国して10日ぐらい経った後、N26で普通口座を開設しました。閉鎖口座を開設したExpatrioも、N26で普通口座を作ることをオススメしています。

N26の特徴は5つ。

①完全にネット銀行!支店は無く、全てオンライン

②英語で開設、口座管理ができる

③街中のATMからどこでも引き出し可能

④口座維持費無料 (Sparkasseは有料)、引き出し手数料も月5回まで無料

⑤専用のアプリでお金の管理も簡単

非常に便利な銀行でした。ちなみにヨーロッパ全土で利用されているらしく、基本的にこれさえあれば周辺国を旅行するときも困らないです。

クロアチアなどのユーロが使われていない国に旅行に行ったときも、現地のATMから現地通貨で引き出せました。

3.開設方法

公式サイトのOnline bankingを選択

Create an accountを選択

必要事項を入力

ビデオ通話で本人確認

以上です。全てスマホから、割と短時間でできちゃいます。

SIMカードを買ったときと同様、ビデオ通話での本人確認が必要ですのでそこだけ注意。

パスポートをいろんな角度から見せ、OKだったら登録した住所のポストにデビット機能付きのキャッシュカードが届きます。このカード1枚で、ATMでの現金引き出しもレストランなんかでのカード払いもできちゃうので便利です。

ちなみに私はドイツに行ってから開設しましたが、出国まで余裕がある方は日本で先に開設して、日本の自宅でカードを受け取ってもいいと思います。

ちなみにカードはこんな感じ。半透明でなんだかお洒落です。

届いた封筒には、台紙にくっついたこのカードしか入っていませんでした。説明書も何もなし。ペーパーレス社会ですね。

開設したらN26公式アプリもインストールしましょう。アプリから利用明細や残高をチェックできます。

4.閉鎖口座と紐付けしよう

さて、閉鎖口座(Expatrio)も普通口座(N26)も開設できました。

Expatrioに「普通口座つくったよ」と報告して、この二つを紐付けしましょう。お金が使えるようになるまでもう少しです!

閉鎖口座を開いたExpatrioから最後に来たメールには「 06 Blocked Account Confirmation (ビザ申請に使う証明書)」と一緒に「07 Activation Order」という書類も添付されていました。

ビザ申請には必要ないのでとりあえず放置していたものです。

赤枠で囲んだ07 Activation Order を開くとこんな感じになっています↓

紐付けに必要な書類は5つです。

①赤枠で囲んだ部分を記入した07 Activation Order

→IBANコードとBICコードは銀行コードと口座番号みたいなもの。N26のアプリからログインすると確認できます。

②ドイツのビザの書類 

③EU圏内に入国したときのパスポートスタンプ

④住民票 (ドイツの市役所で申請したときに貰えるA4の書類)

⑤ドイツの普通口座に関する書類

→N26アプリからダウンロードできます。手順は以下の通り。

メニューをタップすると下に3つの項目が出てきます。
一番下の「Balance statements」をタップ

このようにタップしていくと、月ごとの口座利用状況が書かれたPDFデータが出てきます。

N26を開設してからのものを全てダウンロードしてExpatrioに送りましょう。私は3月に開設し、ビザを取得できて紐付けのメールを送れたのが5月だったため、3,4,5月のBank Statementを添付しました。

これらを添付しExpatrioにメール送信→数日後に2つの口座が紐付けされ、毎月€853が閉鎖口座(Expatrio)からN26に入ってくる という感じです!

ここまで長かったですね。お疲れ様でした。

しばらく手続き関連の話が続いたので、次は観光とかドイツのカルチャーショックのことなど、楽しい話題をお話できたらいいなと思っています。

それではまた!