【ドイツ留学】学生ビザの取得方法
みなさんこんにちは。今日はドイツでのビザ取得に関するお話です。
ドイツに90日以上滞在する人は必須のビザ。しかも交換留学で必要なビザは日本国内からは申請できず、現地に到着してから90日(約3ヶ月)以内に取得しなければなりません。
すんなりいく人はサッと取れちゃうんですけど、私の場合は入国してから2ヶ月半でやっと取得できました。結構ギリギリですね……。
それでは、当時の記憶を掘り返していきます。
※ドイツにおけるビザは正しくは「滞在許可証(Aufenthaltserlaubnis)」と呼ばれていますが、この記事では分かりやすいようにビザと呼ぶことにします。
※ここで説明するのは、日本の大学からドイツへ90日間以上留学する際の学生ビザです。
※ビザ取得の手続きは担当者や外国人局、時期によって違う可能性があります。私が説明するのはあくまで2019年当時のビザ取得の一例です。 ドイツのビザ申請は頻繁に条件が変わるので、常に最新の情報を確認してください。
1.必要な持ち物
2.取得までの流れ
3.申請時の注意!保険の契約期間に気をつけて
1.必要な持ち物
申請に必要な書類は以下の8つです。
①ビザ申請用紙(入国後にビザ申請の予約をすると外国人局から貰えます)
②住民票 (入国後2週間以内に居住地の市役所で申請。そのときにもらうA4の書類を持参。コピーでも可)
③留学先大学の在学証明書
(入学許可証ではありません。私が留学していたケルン大学の場合は、セメスター費用を払い終わるとケルン大学のインフォメーションページからダウンロードできました。ケルン大学のオフィスでも、お願いしたらもらえました)
④パスポートの入国スタンプのコピー (念の為)
⑤パスポート
⑥ドイツの保険加入証明書
(日本で契約できる普通の旅行保険などは不可。私は所属する日本の大学から留学する人全員が加入する保険に入っていたのですが、そちらは認められませんでした。どうやら歯科治療や妊娠といった項目が無いといけないようです。
というわけで、別途ドイツの保険にも加入しました。ビザは保険の加入期間だけ出ると言われたので、契約期間はゆとりを持っておくといいです。保険会社はTKとかAOKとかが主流。)
⑧パスポート用サイズの写真(4.5cm×3.5cm)
(役所や外国人局などの施設には証明写真機が置いてあることが多いです。必ずあるという保証はできませんが……。もし事前に用意できなければそこで撮りましょう)
⑧貯蓄証明(これがとっても大事。だいたい閉鎖口座と呼ばれる貯蓄口座的なものを開設し、その証明書を持っていくことが多いです)
貯蓄証明については下の記事で詳しく説明しております。よければそちらもご覧ください!
リンク:【ドイツ留学】オンラインで作れる閉鎖口座「Expatrio」の開設方法
この中で日本にいる間に準備できるのは⑤⑥⑦⑧です。⑥の保険はドイツに行ってからでも大丈夫ですが、⑧の貯蓄証明は 手続き完了までに時間がかかってしまうため、 日本で準備してから行くことを強くオススメします。
2.取得までの流れ
①居住地の外国人局にビザ申請の予約をとる
予約なしで朝イチで並んで申請するというのもできるっちゃできるのですが、予約している人しか受け付けない曜日がある局も多いです。せっかく行ってもダメだったらしんどいので、事前に予約をするのが確実ですね。予約は外国人局のウェブサイトでできる地域が多いです。
私はサイトの予約フォームが機能していなかったため、直接メールアドレスに問い合わせをして予約しました。この後色々あって何度か局の人とメールをやり取りすることになるのですが、私が英語でメールを送っても、頑なにドイツ語で返信が来ました。
(この国の公用語はドイツ語だもんな……)と反省し、途中から私もgoogle翻訳を使って、分からないなりにもドイツ語でメールを打ちました。
たとえ下手でもその国の言語を使うというのは、その国の人へ敬意をはらうことと同じですね。
ちなみにどこの外国人局に行けばいいかは、私の場合派遣先大学のオリエンテーションで教えてもらえました。住んでいる場所によって申請する局は違うそうです。別の地域の外国人局に突撃しても取り合ってもらえないので要注意。
例えば私はケルン大学に留学していましたが、寮があったのは大学のあるケルン市ではなく、そのお隣のヒュルト市(Stadt Hürth)でした。そのため、ケルンではなくヒュルト市管轄の外国人局に行きました。これが寮から2時間くらい離れた場所にあって大変でしたね……。電車が分からずウロウロしていたら、見かねた現地のおじいさまが教えてくれました。ありがとう……。
②外国人局から申請用紙をもらう
私の場合は寮に用紙が郵送されてきました。局に行ってその場で書くというパターンもあるかもしれません。この用紙に名前、住所、滞在期間などを書きます。目の色や身長なども記入します。
地域によって、この申請用紙のデザインや併記されている言語は違うようです。
ケルン市に住む友人は英語も併記された申請用紙をもらっていましたが、私が住んでいたヒュルト市ではドイツ語のみの表記でした。当時の私はドイツ語が全く読めなかったので、ネイティブの友人に教えてもらいながらなんとか埋めました。
③申請用紙+必要書類もろもろ揃えて外国人局へ
受付で予約していた旨を伝えると、スタッフさんがなにやらパソコンで操作をし、待合室へ通してくださいました。しばらく待つとモニターに自分の受付番号(ビザ申請日を予約した際にメールで知らされます)が出てくるので、指定された部屋に行って担当者に先ほど挙げた必要書類を提出します。
ちなみに働いている人は皆さんとてもカジュアルな服装でした。
私の担当者さんは、グレーのTシャツを着てお洒落なブレスレットを沢山つけたお兄さんでした。役所といえばかっちりした服装という印象だったので、良い意味でカルチャーショックでした。
ちなみに「ビザ申請の担当者はドイツ語しか話さない人もいる。ドイツ語が出来ない奴は門前払いになる」という噂を聞いてビビり倒していたのですが、お兄さんは「Englisch or Deutsch? (英語とドイツ語どっちが良い?)」と最初に聞いてくださったので即座に「Englisch, bitte!」と返し、全て英語で対応していただきました。
私はたまたま運が良かったのかもしれませんが……担当者によってこのあたりは違うかもしれませんね。
④ビザ発行開始
学生証のようなカード状でした。発行には3~4週間ほどかかります。出来上がった頃に外国人局から「出来たよ~取りに来てね~」とメールが来ます。
⑤受け取りに行って、現金で€110お支払い。終わり!
……と、こんな感じです。
3.申請時の注意!保険の契約期間に気をつけて
スムーズに行けば、外国人局を訪問して1ヶ月くらいでビザを取得できるのですが……。
私は保険の契約期間を適当にしていて、3月中旬~8月中旬にしていたんですよ。するとお兄さんに「これだと8月中旬までしかビザ出せないけど……それまでには日本に帰ってる?」と言われました。
「いや……授業は7月いっぱいで終わるけど、8月は夏休みだからちょっと遊んでから帰国したい……」と伝えると、「なら保険の契約期間1ヶ月延長してね。延長したらその書類を俺にメールで送ってくれる?そしたらその期間でビザ発行するから」と……。
その場では仮ビザを発行してもらい、後日保険契約を延長してからお兄さんにメールを送りました。どうやら、ビザの期間は保険の契約期間に依存するようです。
保険契約をするときは「この日までには帰国してるだろうな」という日に設定しておくことをお勧めします。
私はケルン大学での授業が終わったあと、ドイツやその他色々な国を周遊してから帰国しました。
申請が1回でうまくいかなかったり、途中お兄さんが2週間の休暇を取ってメールがさっぱり返ってこなくなったりと色々ありましたが、最終的には無事取得できました。
ドイツでは働く人が長期休暇を取ることが普通なので、利用者側はのんびり気長に待ちましょう(笑)
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
エリ